浮気調査を進める中で、ご依頼者様にこんなご相談されることがあります。
「子供にはどう伝えたらいいでしょうか?」
お父さんやお母さんの不倫が原因で離婚をすることになった事実をどこまで包み隠さず話すべきか。このような悩み、というか疑問、というか、今まで生きてきて考える必要のなかった問題を提示されて困る人は結構多いです。

結論、毎回私も明確な答えを提案できずにいます。正直、子供にとっては知りたくない事実であり言う必要もないのかもしれません。ただ、子供は子供なりに何故親と離ればなれにならなければいけないのか?納得できなければ素直にいうことを聞こうとは思えないでしょう。
子供が理由を欲しがっているのに対し全スルーするのは、それはそれで最適解ではないとも思います。知りたいと言われれば伝える、知りたがらなければ伝えない、基本的にはそんなスタンスでいいと思うのです。
事実を伝えるか否かは子供の年齢にもよります。小学生にはショックが大きい話になると思いますし、高校生大学生ならある程度は理解は早いと思います。もちろん、どんな年代でも悪影響が出ることは間違いありません。理解することは許容することとは全くの別物です。
性別も大きな要因になる可能性があります。男の子よりも女の子の方が精神的成熟は早いのが一般的です。ませるのが早いのも女子。小学生にして恋愛話に花を咲かせるのも今の時代珍しくありません。
そんなことも相まって、女の子の方が親の不倫の影響を受けやすいと思います。恋愛に興味があるからこそ、親のしたことが如何にいけないことか理解できるからです。子供心に親に軽蔑心を持っても不思議ではありません。大好きだった親なら尚のことショックも大きくなるでしょう。自分の恋愛感情にも影響を及ぼすことは容易に想像できます。

男の子の場合は女の子ほど影響は受けにくいにしろ、親と離れること自体については女の子よりもショックを引きづりやすいと思います。親が不倫した云々よりも親と離れることが何よりも寂しい。男の子は単純なようでナイーブなところもあります。幼少期に半ば無理やり親と離れて暮らすことになる影響は、大人には計り知れないものがあるでしょう。
子供のことを考えると言わない選択もアリだとは思います。冒頭にも伝えたように子供自身が事実を知りたがっているのにはぐらかすのは逆にかわいそうだと個人的には思いますが、理解できない年齢だったり、例えば不倫した側の親を心底好いている場合などは、あえて事実を伏せる方も多いのではないでしょうか。
不倫した最低な人間は、子供からすれば最愛の親でもあるのです。必要以上に罵倒したり悪者扱いすることで子供の心に傷を残す可能性もあります。事実通りに最低な人物というレッテルを貼りたいという気持ちは100%理解できますが、子供を最優先に考える場合は、堪える時期も必要だと思うのです。

子供に事実を伝える際は周囲の人への公言も注意しなければいけません。離婚によって転校等がない場合は、子供から友達やその親に噂として広まることが考えられます。その結果、いじめを受けたりコミュニティへの参加に消極的になったりと悪影響が出る可能性があります。
他人の不倫話は著名人を話題に与太話程度なら好きな人も多いかもしれませんが、知り合いとなると話は別。ただの興味本位だけでは済まず、偏見や同情に繋がり、意図してない形で人間関係が構築されてしまいます。出来ることなら、不倫問題の当事者である自分が話す人以外には事実が伝わらない環境がベストです。
不倫について子供に話すタイミングは人それぞれですが、多くは話が決着しそうな時期、又はしたタイミングかと思います。調停中やましてや不倫の証拠を集めてる最中などは、精神的にもそこまでリソースを割く余裕はないでしょう。まずは目の前の行程を進めることに集中すべきだとも思います。
どんな言葉で伝えるか、子供にどう安心してもらうか、考えても考えても正解はありません。皆さん一人ひとりが考えてるように受け取る子供もまた感じ方は違います。
「この先の未来は決して悪いものではないよ」

まずは自分にそう言い聞かせて、信じて前に進むしかありません。親が挫ければ子供も挫けます。親が笑っていれば子供も笑っています。親が不倫した子供は不幸になる、そんなことはありません。これからの行動次第で何とでもなります。親なら何とかしてあげる役目もあります。
不倫という大きな問題に突如巻き込まれた皆さんの人生は、一度は暗雲に見舞われたかもしれません。でもいつか晴れる日がきっと来ます。子供が今の皆さんと同じくらいの年齢になった時に一緒に笑ってお酒が飲めるように。不倫に苦しむ皆さんが笑顔になれる日がありますように。心より願い、応援しています。
大川探偵事務所横浜本部 代表
大川 健司