不倫をされて傷付かない人はいません。大なり小なり人生が変わるとても大変な出来事です。不倫は刑事罰に問われることはありませんが民法上は立派な違法行為。不倫をされた人が訴えれば賠償金の支払いが義務付けられます。それでも不倫された人が得られる対価は数十万~数百万程度。人生が狂った割にはあまりにも安価な結末と感じる人も多いのではないでしょうか。


なぜ数百万の慰謝料を貰っても納得が出来ないか。それは不倫の罪深さに相当していないからだと思います。では不倫の罪とは一体何なのでしょうか。


世の中には「不倫の何がいけないかわからない」という考えを持つ人も沢山います。そういった人には「他人事だから言える」「自分が不倫されても同じことを言えるのか」と言った否定的な意見が多く寄せられるでしょう。確かに他人事だったり自分がされていないから言えるというのはその通りだと思います。

+α、私は探偵として沢山の不倫被害者の方を見たからこそわかる一つの見解があります。それは”不倫の罪は行為そのものよりも嘘を付いたことにある”ということです。


不倫とは配偶者以外と肉体関係を持つこと指します。この肉体関係自体に傷つけられることは言わずもがななのですが、実は不倫に於いて最も深い傷を残すのは不倫する為に付かれた数多くの嘘なのです。


子供の誕生日に仕事が入ったことも、残業残業の毎日も、嫌な顔をして行った出張も、「いつもありがとう」とお礼を言ってくれたことも、全て、嘘なのです。


全てが不倫をする為の演技、心に思ってもない言動、本当は予定されていないスケジュール、だと知ったら、皆さんは平静を保つことが出来るでしょうか。きっとほとんどの人が無理です。人生に於いてこれほどまでに人に裏切られる経験をすることは稀です。しかも一度は一生の愛を誓った相手に。

一度裏切られればもう何も信じられなくなり、不倫をやめたと言われてもいつかまた再発するのではないかと疑心暗鬼に。一度壊れた信用は簡単に取り戻せるものではありません。被害者目線だとそれは何も不倫をした配偶者だけでなく、異性そのものに期待できなくなる方もいるほどです。


嘘だと気づいているのに気づかないフリをして過ごすのは精神健康上いいはずがありません。子供の為、お金の為、すぐに動けない事情は人それぞれあるかもしれませんが、自分の心が壊れてしまう前に、誰かを頼って一歩でも前に進んでもらえればと思います。


その時に私とご縁があれば、元気を取り戻す日まで一緒に頑張らせてください。


大川探偵事務所 横浜本部
代表 大川健司